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GPU(グラフィック処理装置)
本来はグラフィックス描画用に作られたが、一度に一つずつではなく数千もの単純な計算を同時にこなせるため、AIに最適なエンジンとなったチップ。
CPUは複雑な処理をいくつか順番に高速でこなすよう設計されています。GPUはその逆で、数千個の小さなコアが、異なるデータの断片に対して同じ単純な演算(主に行列の乗算)を同時に実行します。これは偶然にも、まさにニューラルネットワークを構成する計算そのものであり、だからこそCPUではなくGPUがAIモデルの学習・実行における標準ハードウェアになりました。
この偶然の適合性のおかげで、一社のチップが業界全体の中心的存在になり、その地位が優れたシリコンによるものなのか、その上に築かれたソフトウェアのエコシステムによるものなのかをめぐる論争は、単なる市場シェアの問題を超え、本物の独占禁止法上の論点になっています。